今日のルセナは雨のち晴れ
午前中小雨降り昼から晴れる
降っては晴れ濡れては乾く、、
この地の原種蘭にとってはこの環境が一番良いのであろうね
お昼の気温32度
一昨日
双子娘のパスポート受け取りのため
レンタルしたバンに乗りマニラの大使館へ行く

この日はお盆のウンダス明けの渋滞を避けるため
ルセナからマニラへ向かうのに
マウント バナハウをぐるりと回る山越えの道を選んだ
マニラへ行く途中
ルクバンでお土産用のロンガニサを買い
サンダルで有名な山中の町リリウでサンダルを買う

標高の高い場所を走る山道は長閑で風涼しく
ジャングルの中を縫うように走る道は渋滞もない
そうした山中にひっそりと開ける小さな町々の風景を眺めながら
時折、、
山道脇にぽつんと建つフルーツスタンドで
山盛りに積まれたランソーネスを買い食いするのがこれまた楽しい

山道を走る途中
いつも我が家へ来る仙人の田舎も見えたが
我が家のあるルセナに比べ標高高く気温涼しく
原種蘭を育てるには最高の環境である

この山中のどこかに
自分の知る仙人が住んでいると思うと楽しい気分になる
マニラには昼前に着き
大使館でパスポートを受け取り他の用事を済ませ
日本食レストランでランチを食べ
娘たちと日本風の店構えのケーキ屋さんでケーキを食べたが
残念ながら高い値段の割にどれも田舎者の自分たちの口には合わず、、
娘たちも 値段と店構え=美味しい とは限らない事を知る
マニラからの帰りの車中で
今日食べた物の中で一番美味しかった物はなにか? と言う話になったが
自分も含めて全員が、、

朝マニラへ向か途中
山を越えたロスバニョスのキャンティンで食べた朝食と
山中で買い食いしたランソーネスと言うこととになったのであるが、、

やはりここ南国フィリピンの美味しい物とは
爽やかな青空の下、、
大樹の木陰に建つ開放的なキャンティーンに並ぶこの地の料理と
シーズンの南国フルーツである

大樹の木陰で心地良いそよ風に吹かれ
背の高い椰子の木を眺めながら食べるキャンティーンでの食事
この環境で食べて美味しくないと言える物は無いのであろうね
さて、、
今月に入り
連日妻のケーキ作りの手伝い忙しく
午前中ゆっくりと庭に出られない日が続いたが
ようやく今朝、、
久しぶりにゆっくりと庭を眺めていると
庭の片隅で咲くディスキディオプシス ルゾニカ Dischidiopsis Luzonica を見付ける

高さ4㎜ほどの白い壺状の先端に
赤紫色の花弁を広げるディスキディオプシス ルゾニカ Dischidiopsis Luzonica の花
その花弁は大きく開くことは無く
開花した状態でも約2㎜ほどの小さな花である

このディスキディオプシス ルゾニカ Dischidiopsis Luzonica
これもこの地に自生する蔓性植物
この花を咲かせている株は
アリ植物であるディスキディア プラティフィラ Dischidia platyphylla と共生中である

ディスキディオプシス ルゾニカ Dischidiopsis Luzonica
そしてディスキディア プラティフィラ Dischidia platyphylla
どちらもこの地に自生する蔓性植物
この2種類の蔓性植物
それぞれの蔓を絡み合わせて共生しているのであるが
この共生株を見ていて面白いのは
アリ植物であるディスキディア プラティフィラの葉裏に棲む非常に小さなアリが
この2㎜ほどのディスキディオプシス ルゾニカの花の蜜を集めに来るのである

↑ ディスキディオプシス ルゾニカ Dischidiopsis Luzonica の花と小さな蟻
面白いね~
ここでは大小数種の蟻を見掛けるが
この小さな花の穴に入れるのはこの蟻くらいしかいないから
この株の様にディスキディオプシス ルゾニカ Dischidiopsis Luzonica と
ディスキディア プラティフィラ Dischidia platyphylla の共生は非常に理にかなっている

小さな花に集まる小さな蟻
その姿を観察するのもまた面白いものである